女王蜂と働き蜂、ローヤルゼリーの関係
ローヤルゼリーはミツバチの分泌物で、美容系の商品に使われています。
ローヤルゼリーは、働き蜂が分泌するもので、女王蜂のエサとなるものです。
基本的に、働き蜂はローヤルゼリーを食べません。
小さな虫や花粉を食べます。
女王蜂だけがローヤルゼリーを食べられる理由は、彼女が卵を産む担当だからです。
一生のうち8000個ほどの卵を産むとされています。
他のメスの蜂は、花粉を集めたり幼虫の世話をしたり、外敵から防御したりする役目があり、卵を産むことはありません。
オス蜂はというと、子作りのためだけに生息しています。
働かなくて良いですが、女王蜂との子作り以外に存在意義がなく、交尾が終わったら即死するか巣の外へ追い出されます。
ミツバチは巣の中でしか安全に生きられないため、追い出されたオス蜂についても、ほとんどがすぐに死んでしまうと言われています。
一方の女王蜂は、子孫を残すという大仕事を担っているためにローヤルゼリーのような栄養価の高いエサを食べることができます。
そんなローヤルゼリーは、たんぱく質やビタミン、ミネラルなどを豊富に含んでいて、これを食べている女王蜂は、他のメス蜂より40倍も長生きします。
これは驚異的ですね。
女王蜂の長生きの秘訣について、すべてが解明されているわけではありませんが、研究者たちはおそらくローヤルゼリーの効果だろうとにらんでいます。
ローヤルゼリーが美容系の商品に使われている理由も納得できるでしょう。
抗ストレスとなるパントテン酸もたっぷり含まれているため、まさに現代人にぴったりの成分なのです。